岡田明彦写真集『記憶の小樽Lite』
RUMINATION(反芻)
この『記憶の小樽Lite』はフォト・ジャーナリスト岡田明彦が生まれ故郷である小樽を1972年〜83年にかけて撮影した岡田明彦写真集『記憶の小樽』を元にiPad用に再編集されたものです。小樽は開港以来150年にも満たない歴史ですが、現在でも明治、大正、昭和の建築群が往時の風情を醸し出し、運河のある情緒的な北の港町として有名です。また小樽は北の商都とも呼ばれ明治以来の栄華を誇ってきた町でもあります。その財力は世界経済までも動かすとされ、北のウォール街として称され各都市銀行が軒を並べ日本銀行小樽支店がその象徴とされてきました。そのような栄華も1945年日本の敗戦に伴って南樺太や対外交易の足場を失った小樽は「斜陽の町」として語られるようになっていく。幼年期から青年期を斜陽へと変遷した小樽で過ごした岡田明彦にとって、大人たちの記憶を元に幾度となく語られる小樽の栄華の話は、光と影が織りなす小樽の風景と相まって記憶として蓄積され、岡田明彦の脳裏でそれらがRUMINATIONされる度に『記憶の小樽』となって蘇ってくる。
『記憶の小樽』岡田明彦写真集
著者:岡田明彦
定価:税込3.990円
発行日:2010年8月30日
出版社:知泉書館http://www.chisen.co.jp
判型:B5判/196頁
ISBN 978-4-86285-090-4COO72
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